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時間美容学~朝の過ごし方

「時間栄養学」という概念が浸透しつつあります。これまでの栄養学では「何を、どれくらい食べる」か、ということに主眼を置いていました。これに「いつ食べるか」を加えた新しい栄養学が「時間栄養学」です。

「時間美容学」からみた、1日の過ごし方

近年、私達の体内に時計遺伝子が存在することが明らかになり、この「いつ食べるか」ということが生体の恒常性維持に重要な意味があることが分かってきました。すなわち、時計遺伝子のメカニズムを知ることは、肌の健康やアンチアンチエイジング対策に繋がるということなのです。

この「時間栄養学」は同様に、「美容」という行為にも適切なタイミングがあることを示しています。普段なにげなく行っている美容のための行動に時間の意識を加えると、より効率的に美容効果が得られることが考えられます。

これが「時間美容学」という概念です。ここでは、「時間美容学」からみた、朝、昼、夜の過ごし方をご紹介します。

時計遺伝子に沿った生き方とは

17年前に時計遺伝子Clockが発見され、現在約60兆個のすべての細胞に15種類以上の時計遺伝子が存在することが分かっています。

これらの時計遺伝子はそれぞれ異なる働きをしていますが、この時計遺伝子に基づいた体内時計が狂い出すと、アレルギーや神経障害、肥満、腫瘍などの症状が起きることが明らかになってきています。

体内時計が狂う要因としてエイジング(老化)や環境がありますが、環境面では、とくに現代人が陥りがちな昼夜逆転の生活、不規則な生活パターンが挙げられます。

こうした体内時計の観点からも、やはり規則正しい生活が美容にも良いということが分かります。例えば、1日の始まりですが、起床はやはり「日の出直前」が理想ということになります。それが、時計遺伝子に最も適った生き方といえそうです。

もちろん、多くの人々がそんな早起きは無理というかも知れません。しかし、この時間は空も空気も澄み渡り、世界は静寂そのものです。 一度はこの時間に起床して、空を眺めてみて欲しいものです。体内時計の静かな躍動をなんとなく感じとれるかも知れません。

日の出前の起床が難しいとしても、やはり朝は遅くとも7時には起床したいものです。理想の睡眠時間は7時間です。必要な睡眠時間は個人差があり一概にはいえませんが、7時間睡眠が最も若返りや記憶力の維持に効果的という説が主流です。

起床後すべきこと:朝でなければできない、朝であるからこそ効果が高まる美容行動が3つあります。

ミネラルウォーターか白湯を飲む

寝ている間に奪われた水分を補い、胃や腸をやさしく起こしてあげます。慣れてくると、その時に感じる味で体調がわかります。 すっとしみ込むようであれば朝ご飯を食べられる程度の空腹状態ですし、1杯飲むのが辛いと感じるようであれば、胃腸を休めるために朝食はバナナ1本程度でもOKです。

朝の新鮮な空気を取り込む

時間は15分程度。この時に呼吸法やラジオ体操、ヨガなどを行いながら朝の新鮮な空気を体に取り込むことで、目覚めがスッキリするだけでなく、代謝が上がる、ホルモンバランスが整う、自律神経が整う、うつ病が予防できるといった効果を得ることができます。 またこの行動をするかどうからで夜の眠りの質が大きく変わります。朝スッキリ目覚められない人は、まず朝日を浴びることを3週間続けてみてください。起床後の感覚が変わるはずです。

口腔ケアをする

「オイルプリング」で舌磨き
インドでは舌磨きは習慣として浸透していて、「タンズクレーバー」という専用の洗浄器具も売られています。これは日本でも購入可能です。もちろんドラッグストアでもいろいろな種類の舌磨きを売っていますから、自分に合うものを選んでみるとよいでしょう。 中でも、最もトレンドなのが「オイルプリング」。ココナッツオイルの爆発的な人気とともに広く知られるようになりましたが、ごま油などでもOKです。オイル大さじ1杯を口に含み、ぐちゅぐちゅとゆすぎます。

口腔内の疾病を予防
これは15分が目安とされますが、慣れるまでは難しいかもしれません。最初は短い時間行い、少しずつ時間を延長させていきます。やっているとオイルが口腔内の汚れと混じり水っぽくなってきます。それでもできるだけ長く続け、最後はティッシュなどに吐き出します。水で軽くうがいをして終了です。

「オイルプリング」によって得られる効果は、口腔内の疾病予防(口臭、歯周病、虫歯、歯肉炎)ですが、他にも、歯のホワイトニング効果、口腔内の毒素排出、ほうれい線の予防、小顔効果などがあります。個人的にはこれを行うと、ものすごくお通じが良くなります。

これは口を動かすことで、消化器官のすべてが刺激されるためと考えられます。ちなみにこの「オイルプリング」もヨガ(アーユルヴェーダ)の教えの一つです。

朝食の摂り方が決めて

朝は排泄の時間
朝起きてから直ぐに朝食を摂るのではなく、30分~45分程開けた方が、その日一日眠くならずアクティブに過ごせるともいわれます。 ヨガやアーユルヴェーダの考えによれば、朝は排泄の時間です。そのため朝食を多く摂ることは推奨していません。

「朝ご飯を食べるほうが健康」という説と「朝ご飯は食べないほうが健康」という説があります。「時間栄養学」では「朝ご飯を食べる」ことを重視しており、朝ご飯の欠食が長く続けば糖尿病のリスクが高まると警告しています。

しかし、1日3食は昔からの習慣だったのでしょうか?実は日本の歴史的には江戸時代中期ごろまで1日2食です。10時頃の遅めの朝食(現在のブランチ)と16時頃の夕食のみだったことが記録されています。

1日「3食」食べる必要はない
また朝食の有無については、大人か子どもかでも違いがあります。朝食を食べない子どもは朝食を食べている子どもより学力が低いというデータもあります。この調査そのものに賛否両論ありますが、成長期の子どもについては朝食も含め、適切な栄養と食事を与えたほうが良いことに間違いはありません。

しかし大人については無理に1日3食「絶対に」食べる必要はありません。特に前日の夜に重い食事をしている人は、朝ご飯が食べられないという人も少なくないはずです。

またその日の夜に外食の予定などがあり、朝食べることで余計なカロリーを摂取してしまうのであれば、朝食でコントロールするほうが適切です。いずれにせよ、朝より昼、夜より昼のほうが食べても太りません。

胃腸に負担をかけない
朝食を摂ることデメリットは胃腸への負荷が大きすぎるということです。朝食を摂ってすぐに仕事をすると、血液は脳や筋肉に回るため、消化をしなければならない胃にとって血液量が不十分となります。

そのため胃腸はオーバーワークになり消化不良や慢性胃炎を起こしたり、あるいは午前中の作業中に眠くなったりします。逆に朝食を抜くと、胃腸が休める時間は夜ご飯を20時に食べたとしても半日以上となります。

これにより消化機能は活力を取り戻せますし、消化に使うエネルギーを体の修復などに当てる事もできます。もちろん朝食を食べないといってもまったく何も食べないわけではありません。オススメは果物です。果物には適度な糖分が含まれ、脳のスイッチをオンにしてくれます。

朝食を食べるべきか、食べないか、悩ましいと感じられる方は一度ご自身で体感してみてはいかがでしょうか。体が変わるのには少なくとも3週間くらいはかかります。

朝食をしっかり食べる3週間と食べない3週間を比較してみて、どのように変化や違いを観察してみると良いでしょう。職業や家族構成、年齢によって感じることは人それぞれ。自分にあったほうを選べば良いですし、体質は年齢とともに変わりますから、定期的に見直してみるのも一つです。


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